メディカルハーブ・ノート【3】-1 成分・効果・作用
メディカルハーブのまとめ。久々に復活です(笑)
植物(ハーブ)に含まれる成分。
ものすごい数と種類が有りますが…。
はじめに。植物が作り出すものって、何?
って部分を…。
ちょっと学生時代のお勉強を復習する感じで。
「光合成」葉緑体のはたらき
光(日光、電照) + 水 + 二酸化炭素(CO2)
↓
糖(ブドウ糖など) + 酸素(O2) + 水分
この糖(ブドウ糖など)に含まれるのが、
■第一次代謝産物…植物が生きていくために必要なもの。
炭水化物、脂質、アミノ酸、タンパク質など。
そしてもう一つ、
植物が直接、根が土から吸い上げた化学物質。
ミネラル、ビタミンなどが、
■第二次代謝産物…生命維持には直接関係ないが、
生体防御システムなど、欠かせないもの。
※「植物化学成分」=「フィトケミカルズ」とも言います。
と、大きく2種類に分けられます。
さらに、メディカルハーブのテキストでは、この生成物について、
ハーブの特徴を理解するため、化学物質の分子構造や化学的性格から、
大きく8つのグループに分けています。
(テキストを知らないまま読んでいると、???なところも
出て来るかも知れませんが。)
1・苦味(くみ)質、 2・アルカロイド、
3・フラボノイド、 4・タンニン、
5・粘液質、 6・精油、
7・ビタミン、 8・ミネラル。
ここでは、8つのグループそれぞれの有効成分を基に、
代表的なハーブ名、その効能・効果を表記します。
(一部、ビタミンの効能などは省略。)
1.苦味(くみ)質…苦味を感じさせる成分の総称。
「ほぼ水溶性」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・タラキサシン(ダンデライオン):強肝、利肝
・シナリン(エキナセア):解毒
2.アルカロイド…窒素有機化合物。脳幹を通過。脳内に直接作用。
「ほぼ水溶性」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・カフェイン(マテ):興奮、利尿
・ハルマン(パッションフラワー):鎮静、精神安定
・ハルモール(パッションフラワー):鎮静、精神安定
3.フラボノイド…多くの植物に含まれる。淡黄色の色素。
「水溶・脂溶どちらも有り」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・ルチン(エルダーフラワー、リンデン):毛細血管の強化
・アピゲニン(ジャーマンカモミール):鎮静、鎮痙
・フラガリン(ラズベリーリーフ):鎮静、鎮痙
4.タンニン…渋みの成分。タンパク質を固める。
皮をなめす・きゅっとしめる・なめらかにする。
「水溶性」
ハーブ名:効果・効能
↓
・セントジョーンズワート、ラズベリーリーフ
:収れん、創傷、治癒など。(下痢止め作用も)
5.粘液質…多糖類から成る。ねばねば・ぬるぬる。
水分を吸収してゼリー状に膨張する。
「水溶性」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・アラビノガクタン(リンデン):粘膜の保護を助ける
・多糖類(ウスベニアオイ):粘膜の保護を助ける
6.精油…揮発性の芳香物質(エッセンシャルオイル)。多くの作用を持つ。
アロマテラピーの分野から、その成分が表記されること有り。
「脂溶性」※内服厳禁!
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・カマズレン(ジャーマンカモミール):鎮静、鎮痙
※通常ハーブでなく精油で確認される有効成分。
7.ビタミン…生命維持に必要なもの。
「水溶性・脂溶性」
■水溶性…6時間くらいで体外に尿として排出される。
ただし大量摂取は、腎臓に負担をかけるので注意。
朝夕に分けてこまめに摂取するのがオススメ。
有効成分(ハーブ名)
↓
・ビタミンB・C群(ローズヒップ)
■脂溶性…過剰摂取は体内に蓄積するので注意。
サプリメントも要注意。
有効成分
↓
・ビタミンA・D・E・Kなど。
・βカロテン(色素)→プロビタミンA
◆様々なビタミンが1つのハーブに含まれている場合も多い。
有効成分(ハーブ名)
↓
・葉酸、ビタミンB(ネトル)
8.ミネラル…植物生成ではなく、根から水と一緒に吸収された成分。
生命維持に不可欠なもの。体を構成する要素。
加不の振幅幅が狭いので、サプリメント要注意。
摂取については医師と相談した方がよい。
「水溶性」
有効成分(ハーブ名)
↓
・亜鉛(マルベリ)
・鉄(ネトル、マルベリ、マテ、ハイビスカス)
・カリウム(エルダーフラワー、ネトル、
その他…ほとんどの植物が含む)
というわけで。
8つの有効成分について、含んでいるハーブと、
その効果・効能の、まとめ。
でした。
次回は、ハーブから見た視点で、
その特徴的な効果・効能について、まとめていきます。
植物(ハーブ)に含まれる成分。
ものすごい数と種類が有りますが…。
はじめに。植物が作り出すものって、何?
って部分を…。
ちょっと学生時代のお勉強を復習する感じで。
「光合成」葉緑体のはたらき
光(日光、電照) + 水 + 二酸化炭素(CO2)
↓
糖(ブドウ糖など) + 酸素(O2) + 水分
この糖(ブドウ糖など)に含まれるのが、
■第一次代謝産物…植物が生きていくために必要なもの。
炭水化物、脂質、アミノ酸、タンパク質など。
そしてもう一つ、
植物が直接、根が土から吸い上げた化学物質。
ミネラル、ビタミンなどが、
■第二次代謝産物…生命維持には直接関係ないが、
生体防御システムなど、欠かせないもの。
※「植物化学成分」=「フィトケミカルズ」とも言います。
と、大きく2種類に分けられます。
さらに、メディカルハーブのテキストでは、この生成物について、
ハーブの特徴を理解するため、化学物質の分子構造や化学的性格から、
大きく8つのグループに分けています。
(テキストを知らないまま読んでいると、???なところも
出て来るかも知れませんが。)
1・苦味(くみ)質、 2・アルカロイド、
3・フラボノイド、 4・タンニン、
5・粘液質、 6・精油、
7・ビタミン、 8・ミネラル。
ここでは、8つのグループそれぞれの有効成分を基に、
代表的なハーブ名、その効能・効果を表記します。
(一部、ビタミンの効能などは省略。)
1.苦味(くみ)質…苦味を感じさせる成分の総称。
「ほぼ水溶性」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・タラキサシン(ダンデライオン):強肝、利肝
・シナリン(エキナセア):解毒
2.アルカロイド…窒素有機化合物。脳幹を通過。脳内に直接作用。
「ほぼ水溶性」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・カフェイン(マテ):興奮、利尿
・ハルマン(パッションフラワー):鎮静、精神安定
・ハルモール(パッションフラワー):鎮静、精神安定
3.フラボノイド…多くの植物に含まれる。淡黄色の色素。
「水溶・脂溶どちらも有り」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・ルチン(エルダーフラワー、リンデン):毛細血管の強化
・アピゲニン(ジャーマンカモミール):鎮静、鎮痙
・フラガリン(ラズベリーリーフ):鎮静、鎮痙
4.タンニン…渋みの成分。タンパク質を固める。
皮をなめす・きゅっとしめる・なめらかにする。
「水溶性」
ハーブ名:効果・効能
↓
・セントジョーンズワート、ラズベリーリーフ
:収れん、創傷、治癒など。(下痢止め作用も)
5.粘液質…多糖類から成る。ねばねば・ぬるぬる。
水分を吸収してゼリー状に膨張する。
「水溶性」
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・アラビノガクタン(リンデン):粘膜の保護を助ける
・多糖類(ウスベニアオイ):粘膜の保護を助ける
6.精油…揮発性の芳香物質(エッセンシャルオイル)。多くの作用を持つ。
アロマテラピーの分野から、その成分が表記されること有り。
「脂溶性」※内服厳禁!
有効成分(ハーブ名):効果・効能
↓
・カマズレン(ジャーマンカモミール):鎮静、鎮痙
※通常ハーブでなく精油で確認される有効成分。
7.ビタミン…生命維持に必要なもの。
「水溶性・脂溶性」
■水溶性…6時間くらいで体外に尿として排出される。
ただし大量摂取は、腎臓に負担をかけるので注意。
朝夕に分けてこまめに摂取するのがオススメ。
有効成分(ハーブ名)
↓
・ビタミンB・C群(ローズヒップ)
■脂溶性…過剰摂取は体内に蓄積するので注意。
サプリメントも要注意。
有効成分
↓
・ビタミンA・D・E・Kなど。
・βカロテン(色素)→プロビタミンA
◆様々なビタミンが1つのハーブに含まれている場合も多い。
有効成分(ハーブ名)
↓
・葉酸、ビタミンB(ネトル)
8.ミネラル…植物生成ではなく、根から水と一緒に吸収された成分。
生命維持に不可欠なもの。体を構成する要素。
加不の振幅幅が狭いので、サプリメント要注意。
摂取については医師と相談した方がよい。
「水溶性」
有効成分(ハーブ名)
↓
・亜鉛(マルベリ)
・鉄(ネトル、マルベリ、マテ、ハイビスカス)
・カリウム(エルダーフラワー、ネトル、
その他…ほとんどの植物が含む)
というわけで。
8つの有効成分について、含んでいるハーブと、
その効果・効能の、まとめ。
でした。
次回は、ハーブから見た視点で、
その特徴的な効果・効能について、まとめていきます。