2012年10月26日 00:00
続いて。
メディカルハーブの歴史。です。
いわゆるハーブ(薬草)が人類の歴史上、いつ現れて、
どんなふうに使われてきたのか?
古くはB.C.(紀元前)17世紀から、A.D.(紀元後)20世紀頃まで。
各地域で活用された歴史を紹介されています。
ここではテキストで鈴猫が個人的に???だったものを補足しつつ、
提唱した理論、主な人物など、まとめていこうかと。
今回は、その前半。紀元前から紀元はじめまで。
ちなみに、検定試験に出る歴史。覚える量自体は少なめですが、
国・地名と年代、人物名などは、けっこう出ました!(@_@)b
わりと正確な用語、数字についても聞かれたりして、
暗記の苦手な鈴猫には(><)ドキドキものでした。
とりあえず一番古っ!って、とこから歴史順に並べていきます。
1・古代エジプト時代(B.C.17~15C)
「パピルス文書(エーベルスパピルス)」約700種のハーブ。
うがい薬、湿布などに使用。
2・古代インド時代(B.C.10C)
伝統医学の書「アーユルヴェーダ」約600種のハーブ。
古代インドの聖典リグ・ヴェーダが源。
人の体質を大きく3つに分類。ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(土)
3・古代ギリシャ時代(B.C.9~4C)
西洋文明、西洋医学の源になった時代。
★B.C.4C ギリシャの医師 ヒポクラテスさんは「医学の祖」
と呼ばれる人です。400種のハーブ処方。アロマ芳香浴の効能も言及。
「体液病理説」という論を提唱。
人の体は、4種類の体液(1.血液 2.黒胆液 3.黄胆液 4.粘液)
から成り立つので、バランスが崩れる(過少・過多)と病気になるという説。
病の原因は体質にあると考えました。
4・古代ローマ時代(B.C.1C~)
歴史上ヨーロッパ、北アフリカ、中近東などを統一した巨大な国。
いろいろな文明が融合する要因となったため、その歴史は、
ハーブ、医学の世界にも大きく影響しています。
★A.D.1C ローマの医師ディオスコリデスさんは「薬物誌」著。
約600種のハーブ。(鉱物も含めると1000種類↑)
中世ヨーロッパ時代まで薬学書として使用されていました。
★A.D.180 ローマの医師ガレノスさん、500種類以上の
ハーブを使用、水薬(液状の飲み薬)、コールドクリームを、
歴史上、初めて作った人です。
5・古代中国時代(A.D.2~3C)
A.D.500「神農本草経」(しんのうほんぞうきょう、しんのうほんぞうけい)
中国最古の薬物書。医学の神、神農さんによる教えで、
漢の時代後期に作成されました。
※ちなみに、ディオスコリデスさんの薬物誌とほぼ同じ時代ですね。
この本では「陰陽五行説」という宇宙論をもとに、
宇宙の中で生まれた人間も同じ要素で出来ている、という前提から、
人の体についても説いてます。
宇宙は、陰(いん)と、陽(よう)、それから五行(行は、巡る・循環の意味)
木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)という、
5つの要素から構成されています。
人の体も、五行のバランスによって体質、季節、処方、症状などを、
判断していきます。
というわけで。次回は、紀元初めから、中世まで。
メディカルハーブ・ノート【2】歴史2 に続きます。