メディカルハーブ・ノート【1】定義

1・メディカルハーブって何? ってところから…。
ハーブの定義。医学との違いについて、まとめます。

ますは、言葉の意味。

★「ハーブ」とは…日本語でいう「薬草」、「香草」のこと。
 ・ラテン語のHerbaヘルバ(草)が語源。
 
 ・植物の中でも薬品や食品、染料など色々な用途に用いられ、
  人々の生活に役だつ有用植物の総称。

※ちなみに「脱法ハーブ」(かつては合法ハーブと呼ばれて
ましたが)は、ちょっと別モノのようです。大麻や覚醒剤など、
違法薬物と類似した合成成分を吹き付けた香草のことだそうで…。

★「メディカルハーブ」とは…薬用植物
 健康のために活用すること。
 ・植物療法(自然療法のひとつ)。

…ここで出てきた言葉で、さらに確認しておきたいもの↓

自然療法…自然の力を借りて、人の自然治癒力を高める方法。
                            ↓ 
自然治癒力…生命を維持、健康を保つ力。恒常性を保つ力。
                               ↓ 
恒常性(ホメオスターシス)…心身の正常を保とうとする働き。機能。
 ・生物が本来持っている力。    ↓
               心身が正常な状態って?

その前に、体のキホン。身体の3つの代表的機能について。

1.自律神経系
  呼吸、血液循環、消化・吸収、排泄、汗の分泌、体温調節など、
  生命機能を調節するための神経。その機能。

2.内分泌系(ホルモン)

  体の健康維持のため分泌される生理活性物質。微量で強力。
  いろいろな機能を調節するため百種類以上あり。

3.免疫

  「疫(病気)を免れる」という意味。免疫細胞により、さまざまな病気を
  予防したり、回復させたりする働きのこと。

ということは、
この3つが全て機能している状態=恒常性の維持
心身が正常な状態ってことになります。

メディカルハーブは、この3つの機能全てに一斉に働きかける
ことから、西洋医学とは違った視点で健康の維持を考えます。

先に、メディカルハーブは「自然療法」のひとつと説明しました。

「自然療法」の考え方は、自己治癒力を高めて健康になること。
病気になったときは、ホリスティックな視点から改善を図ります。
                 ↓
ホリスティックとは…全体・全体性。人を全体として捉える。
 健康とは、心(mind)・精神(spirit)・身体(bady)のバランス
 が取れている状態という考え。

※ちなみに心(mind)と精神(spirit)の違いは、「言葉」として調べると、
    ・心(mind)…知性、知覚となるもの。
    ・精神(spirit)は、霊魂。死後も存在するもの。
 って感じです。
   もともと西洋の言葉なので、私も含め日本人の感覚には少し???かも。
    深い分野だけに、追求し出すと違う世界になるので、この辺で終了~。


んじゃ。

メディカルハーブと医薬品。どこが違うの?ってところを。

目的・効果の違いから、
 ・近代医学(医薬品)=白い薬
 ・薬草(メディカルハーブ)=緑の薬
とも呼ばれます。

【含有成分】
 ・ハーブ:成分 (数十~数百類)
 ・医薬品:単一成分(一~数種類)

【作用の強さ】
 ・ハーブ:マイルド(全体的に働きかけ)
 ・医薬品:強力  (目標を狙い撃ち)

【副作用の可能性】
 ・ハーブ:い(アレルギーなど無いこたない)
 ・医薬品:

【主な適応範囲】
 ・ハーブ:予防・未病。健康の維持促進。自己治癒力を高める。
 ・医薬品:病気の治療。改善。

【体調不良の場合】
 ハーブ~医薬品。段階的に使い分け。

(例)-----風邪の場合-----------

 《自宅療養》 
  ひきはじめ。軽い寒気でゾクゾク。喉がカラカラ。
   ↓      
   ↓  体を温めて汗をかかせて体温を下げる。
   ↓  反応を抑えず助けることで症状を改善。
   ↓  ハーブティー。ハーブチンキの服用など。
   ↓    
  発熱。だるさ。
   ↓    
   ↓  漢方。(専門家の処方が必要)
   ↓    
  体が痛い。呼吸が苦しい。
   ↓
   ↓  医薬品。(市販品)
   ↓    
  高熱。意識がもうろうとする。
   ↓        
 《病院》 医薬品(処方箋)。治療。
----------------------------

厳密には言えませんが、医学と自然療法の違い。
考え方、方法のイメージとしては、

・頭が痛いなら頭痛薬。胃が痛いなら胃薬。
 (医学的:目的別に使用。)

・でも何故、頭が痛くなる?胃が痛くなった?
  (医学的:科学的な検査。)

・そうなった原因は血行が悪いから?風邪気味?ストレス?疲れ?
 (ホリスティック的:ライフスタイルから原因を考える。)

・今度そうならないようにするには?
 (ホリスティック的:問題の“要因”を改善する)

↑例えは、いまいちかも知れませんが。

症状を根本的に無くすには、それを消すことだけに
目を向けるのではなく、その環境、ライフスタイル、
背景にある原因など、全体から見極めてケアする。
それが、ホリスティックな考え方です。

原因を解消・緩和するため、発病を予防する手段として、
またより一層の健康な状態を保つために、
より自然に近い産物を活用する方法の一つが、
メディカルハーブなのですね。


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この記事へのコメント
メディカルハーブ検定を
独学で8月に受けようと思っています
(3月は間に合わなかったので)

独学で十分可能ですか?
やはり学校に通ってよかったですか?
教えてください。
Posted by 香 at 2015年02月15日 10:51
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