クリニックで行われるアロマテラピー(統合医療展セミナー@東京ビックサイト)

AEAJ&JAMHAの会誌で知った
「統合医療展&メディケアフーズ展2013」
招待状を頂いたので、初めて行ってきました。

きっかけは、アロマに関するセミナーを発見、興味が出て申し込み。

この日は東京が朝から吹雪…寒いし、風強いし、雪降るし。

本当に憂鬱なお天気でしたが、
さすがは東京ビックサイト。
色んな分野のイベントが開催され、たくさんの人で賑わってました。
クリニックで行われるアロマテラピー(統合医療展セミナー@東京ビックサイト)

今回、鈴猫が申し込んだセミナーの内容は、
「病院で行われるメディカルアロマテラピーの導入」について。
クリニックで行われるアロマテラピー(統合医療展セミナー@東京ビックサイト)
お話しされたのは、看護師で、JAA&NARD JAPANインストラクター、
ICAA会長(Intermediary Clinical Aromatherapy Association)
(医療現場におけるアロマテラピー普及、セラピストの知識・技術向上のための協会)
でもある、岩橋知美さん。

久留米市の新古賀クリニックで実際に活動・展開されている
「アロマテラピー外来」について、
その立ち上げ当時から、現在の運営状況までを紹介されていました。
うまく文章に出来ないので、箇条書きでまとめたいと思います。

・アロマテラピー外来コーナーは、クリニック理事長が理解者であることから、
 スムーズに導入、設置できた。

・当初は、小さな空きコーナーを使い、
 検診後の患者に「体験施術サービス」としてスタート。

・体験者の中から、アロマによって症状が改善する患者が現れだした。
 (リンパ浮腫の通院患者が、悩んでいた原因不明の痛みが消えた事例。)

・症状改善する通院患者が増えたことにより、医師たちも効果を認めるようになってきた。

・院との連携で、患者のカルテ(内服薬やアレルギー情報)を共有、
 安全面にも一層配慮し、本格的な施術コンサルテーションも整備される。

・アロマテラピーを医師より紹介、また希望される患者が増加。(循環器、呼吸器系は特に多い)
 他の病院からの紹介ケースも出てきた。

・アロマテラピーを利用する患者が増えたことで、施術ルームを拡大。

淡々とお話しされていましたが、きっと色々ご苦労もあったことかと思います。

その他にも、
・患者の症状別に使用する精油の種類。
・扱っている精油メーカー。(フランスやベルギー国内で定評のある無農薬精油。)
・外来から施術までの流れ。
 (使用している同意書、トリートメントルーム、実際の待合室などを写真で紹介。)
・体験されている患者さんの改善例。データによる推移など。
興味深いお話がたくさん有りました。

現在のアロマテラピー外来は、週2日オープンで予約制。
スタッフは全員アロマ資格の取得者で、
受付担当はもちろん、施術者は看護師&アロマセラピストとのこと。
下半身浮腫の患者さんにはアロマトリートメント後、バンテージを巻いたり、
弾性ストッキングの試着も出来るようにしていたり、
医療ならではのサポートも行っているそうです。

またICAA会長という立場から、医療機関、各診療科で導入されている
アロマテラピーの傾向についてもお話されていました。

例えば、
・産科婦人科は、アロマの普及が最も高い科。
 メンタルケアだけなく、子宮・乳ガン、ホルモンバランス、リンパ浮腫など、
 治療中の患者へ心身両面から、ニーズがある。
・心療内科の診察、化学療法の治療室では、室内でアロマ芳香が好評。
・小児科では、同伴する家族の精神的な負担へのメンタルケアとして、ニーズが高い。
 特にハンドトリートメントなどは受け入れられやすい。
・整形外科では運動療法と併用してアロマテラピーを取り込むケースも。
・緩和ケアでは、早くからアロマテラピーが広く普及しているが、ほとんどが医療従事者ではなくボランティアセラピスト。
などなど…。
様々なお話を聞くことが出来ました。

…しかし、いつも鈴猫が思うことは、
医療という分野は、本当に敷居が高い。
ICAAは、あくまでも医療関係者が行っているアロマテラピー。
医療施設で医療行為の延長として扱われる、メディカルアロマは、
(実際まだまだ日本では、アロマじたい理解されてない医師も多い?とは思いますけど)
医療従事者だからこそ、展開できる分野です。

鈴猫のような看護師資格を持たないアロマセラピストは、
働くことが出来ませんし(当たり前ですが)
やはり全くお呼びでない雰囲気でした…(悲)

でも広い目で見れば、アロマテラピーという分野は、ここ十数年で見違えるほどに、
国内の認知度が高くなっています。
医療従事者が、その素晴らしさを認め、広く現場に取り入れていくことは、
大変、喜ばしい事だとも思っています。

より認知度が上がれば、アロマテラピーという分野や、
アロマセラピストという資格も一層認められ、必要とされる機会も広がっていくでしょう。
(願いも込めて…ですけど(笑))

まぁ鈴猫個人としては、これからも新しい情報を集めたり、
より専門的な知識や技術を学び続けていきたいし、
そのなかで自分が何の役に立つことができるのか、
常に模索していけたら良いなぁと思っています。


さて。長くなりました。

セミナーの後は、展示会にも行ったので、
そこでの面白い体験やたくさんの発見については、また次回…。
時間を見て少しずつ、まとめていこうと思います。


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